前回は、猫の異食症についてご紹介しました。
今回は我が家で実践している異食症対策についてお伝えします!
しっかり対策してほしいにゃ!
我が家の対策
1.環境調整
一つ目は、誤食をさせない環境に整える「環境調整」です。
我が家では①部屋をきれいにする、②ケージを使う、③コードチューブを使う、④部屋に侵入されないようにする、⑤壊れないおもちゃを用意する、という工夫を行っています。それぞれ詳しく見ていきます。
部屋をきれいにする
食べられて困るものは身近に置かないことが一番です。
キッチンのシンクやコンロにも登って舐めてしまうため、定期的な掃除は欠かせません。
面倒くさがり屋の飼い主ですが、むぎちゃんが来てからは家の中がきれいになりました。
掃除のポイント
✔掃除機や床拭きでごみを取り除く
✔使わない物は収納する
✔排水溝にたまらないようにする(排水溝ネットの誤食に要注意!)
✔コンロ掃除をする
✔ごみ箱は蓋つきのものを使う
ケージを使う
部屋を空っぽにするのにも限界がありますので、飼い主が不在の時(仕事や就寝時)はケージを利用しています。
赤ちゃんの頃はケージの中にタオルや湯たんぽ、おもちゃを入れていたのですが、食べてしまうので今はトイレ、水とごはんのお皿、電池で動く自動給餌機だけを入れています。
ケージの中だと自分で寒さや暑さを調整できないため、基本的にエアコンはフル稼働です。
1日の大半をケージで過ごすことになるため、むぎちゃんにはとても申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、むぎちゃんは嫌なことがあったときや不安なときは自分からケージに入りますし、夜中に飼い主が見に行くとのびのびと寝ているので、ケージの中にいると安心できるのかもしれません。
むしろ、飼い主が連休で一緒にいる時間が長いほど、なんだか疲れている様子すらあります…。
コードチューブを使う
外に出しておかなければならないコードには、100円ショップなどで売っているコードチューブを巻いています。
また、もし齧ってしまっても感電しないように、使わないコードはコンセントから抜いています。
部屋に侵入されないようにする
むぎちゃんは賢い上に器用なので、ドアノブはジャンプして開け、引き戸は足で開けられます。
どうやめさせたらいいか分からない時期は、「がちゃん」とドアが開く音を聞くのが非常にストレスでした。
そのストレスを解消してくれたのが、ドアノブを縦に付け替えることとドアにつっかえ棒をつけること。
我が家のドアノブは六角レンチでねじを外して付け替えました。ドアの種類によっては、付け替えられないこともあるかもしれません。
※むぎちゃんよりもっと賢い猫ちゃんは、この方法でもドアを開けてしまう可能性がありますのでご注意ください。
壊れないおもちゃを用意する
布系のおもちゃは大体食べてしまうのでNGです。
我が家でよく遊んでいるのは、木の棒、頑丈な洗濯ばさみ、木製のボール、ガチャガチャのカプセル、ペットボトルのふたです。噛み砕いてしまう可能性もなくはないので、遊んでいるときは目を離しません。途中で取り上げることもしばしばです。
最近は飽き気味なので、何かお勧めのおもちゃがあれば教えてください。
2.医師に相談する
そもそも何が原因で異食をするのかについて、かかりつけのお医者さんに相談しました。
お医者さんの意見は次の通り。
お医者さんが考えるむぎちゃんの異食の原因
✔お腹に寄生虫がいる
✔お腹が空いている
✔甘えん坊で神経質な性格
もともとむぎちゃんは野良猫だったためお腹に寄生虫がいたのですが、かなり手強い虫で約1年かけて退治したという経過があります。この話はまた別の記事でしたいと思います。↓こちらで詳しく書きました。
お医者さんからはお腹の寄生虫を退治出来たら落ち着くかもしれないと言われていたのですが、期待に反して寄生虫がいなくなっても異食は収まりませんでした…。残念。
寄生虫が原因でないとすると、「お腹が空いている」「甘えん坊で神経質な性格」が原因として有力かなと今は考えています。
3.ご飯を欲しがったらあげる
むぎちゃんは我が家に来た時からかなりの大食漢で、常にニャーニャー鳴いてエサを要求する子でした。
そのため、お医者さんが言う通り常に腹ペコ状態で、食べ物じゃなくてもむしゃむしゃ食べてしまうのだろうと思います。
かといってむぎちゃんの要求通りに大量のエサをあげていたらあっという間にメタボ猫まっしぐらです。
そのため、できるだけカロリーが低いドライフードと腹持ちのいいウェットフードを組み合わせ、むぎちゃんが「えさ~えさ~」と訴える度に分量を計って小分けに与えています。回数で言うと、1日約6~7回。「ミックスフィーディング」という食事方法です。
我が家はピュリナワンの『避妊・去勢した猫の体重ケア』のドライフードとウェットフードを愛用しています。むぎちゃんはチキン味がお気に入り。
4.さみしい思いをさせない
飼い主的には、むぎちゃんの異食は「甘えん坊で神経質な性格」が一番の原因だと思っています。
つまり、分離不安症や愛着障害の傾向があるということ。
むぎちゃんは元野良猫です。路上で保護した際、母猫は近くの道路で車に轢かれて亡くなっていました。
生後約2か月で飼い主のところに来ましたが、飼い主も日中仕事で不在にすることが多く、幼少の頃から寂しい思いをさせてしまったのが根本にある問題だと感じています。
むぎちゃんのチュール代を稼ぐためにも今はまだ仕事を辞めるわけにはいかないので、できる限りテレワークをしたり有休を取ったりして、一緒にいられる時間を確保しています。
職場も猫好きな人が多く、お休みを取ることに理解を得られているのが救いです。
まとめ
今回は猫の異食症の対処方法についてご紹介しました。
飼い主が工夫をしても、それをかいくぐって異食をするためいたちごっこな日々ですが、2~3歳を過ぎてからは少しずつ異食の頻度も減り、同じ空間にいる分には目を離しても大丈夫になってきました。
まだまだ油断はできませんが、この調子でいけばケージの使用の頻度も減らしていけるかもしれません。
今回ご紹介した症状や対策は全ての猫ちゃんに当てはまるか分かりませんので、心配な点や不明な点があればかかりつけのお医者さんに相談してくださいね!
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